息子の受験記
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パート3·お~うちの息子メンタル強い! 最強や!
一〇月から良いペースで塾通いができるようになると、徐々に摸試の結果が良くなってきたチョンヘ。でも、道はまだ険しく塾独自の判定なるものがあるのだが、D判定から中々抜け出せずにいて苦しんでいました。もちろんA判定が一番良くて東大や京大を目指す子はA判定。我が子は、はるか遠いところにいるわけでチョンヘ自身心折れることは多々あったと思います。それでもくじけるわけでなく、いつも「徐々に点数が上がってきているから可能性はある! 大丈夫だ!」と自分に暗示をかけるように言い聞かせていました。メンタル強い! そう、判定とか合格点とかばかり気にしてたら前に進めませんから。
毎月センター摸試、記述摸試なるものがあり、自分が今どのレベルにいるのか、合格ラインまであと何点! とかお知らせが送ってくるのですが…。なんと! 一二月のセンター摸試の結果が、第二志望の大学の合格ラインに到達! やっと取れた! とチョンヘは大喜び! もちろん見守ってきたアッパ、オンマも大喜び! お~うちの息子メンタル強い! 最強や!
ですが、第一志望の大学にはまだ八〇点足りないということで、ここで満足せずもうひと踏ん張り頑張らなくちゃね。と話し合ったのですがその翌日あたりからどうも様子がおかしい。初めて合格ラインに到達した喜びがかなり大きかったのか? それとも受かった錯覚でも起こしたのか? だらだらと遊び始めて中々勉強に身が入らなくなってきた。まさに「맹붕」。メンタルの崩壊である。
きっと心の中で(第二志望には受かるんだし、もうそこに行けばいいや)的な発想があるのだろうというのが丸わかり。
見守るオンマも(あー勉強する気が完全に失せたなーこれではダメだ)と思って声かけました。
「合格ラインに到達したからと言って合格するわけじゃないよ。今のままなら第二志望にも受からないわ」
見透かされたのが気に入らなかったのか、ちょっと逆切れ気味に、「受からないって。そんなひどい言葉よく言えるね。」と私に怒りをぶつけてきたけど、すぐに気持ちを切り替えるのもうちの息子の長所。やっぱりオンマに言われた通りだと思う。今のままじゃ第二志望すら受からない気がする。頑張るわ。
メンタル持ち直し又徐々に勉強モードに再突入してくれたのでした。
センター試験を翌日にひかえ「体調整えるために早めに寝るわ」と床についたチョンヘ。余裕なのか? 諦めなのか?とにかく私ならば寝ずに勉強しそうなのに、息子はしっかり眠っていつもより少し遅めに起きてきました。このメンタルはどこからくるのか?
とにかく落ち着いているし、冗談ぬきで消しゴムは「激落ちくん」買ってきて。というので探しましたが、今は激落ちくん消しゴムってないのね? やはり精神的によくないからなのかなぁ? 滑る、落ちるなんて単語もへっちゃら。そんなことを気にする人の気が知れないと言っておりました。激落ち君の法被とかハチマキがあれば試験会場に身に着けていきたいと言ってたほどです。プププ。おもろすぎ。
そしていよいよ迎えたセンター試験の朝。その様子はすでに過去のfbにアップしているので飛ばします。
余禄・センター試験の朝・ベストを尽くして欲しい
一月一四日。朝が来た。
今日は、長男チョンヘのセンター試験。
テレビでは、雪の降るなか早朝からバス停に並ぶ受験生の姿が写っている。いにもこちらは今のところ晴れている。気温はとても低いが試験会場は立派な大学なので寒い思いはしないと思う。しかも家からとても近い。(余談になるけど、家から車で五分くらいの所に滋賀医大、立命館大学、龍谷大学がある)。
近いからと言って通える大学ではないが、あくまで試験会場が立命館なので近くて助かるという話。
ウリハッキョしか経験のない息子の初挑戦。今まで小学校、中学、高校と進学する度に選択肢を与えて来たが「ウリハッキョがいい!」と自ら選んだ進路。大学は日本の大学にチャレンジしてみたいと言ったのが高二の終わり。慌てて塾を探し、初めての塾通い。かなり遅い感は否めないが、挑戦することに意義がある。一年に満たない準備期間であったが、いよいよ今日を迎えた。失敗する事を恐れずチャレンジする姿が頼もしい。ウリハッキョの授業で足りてないものはないはず(真面目に受けていればの話だが…)。塾は、目新しさ手伝ってサボる事なくきちんと通った、
今日は、その成果を試す日
妙に緊張して四時頃目が覚めてしまったオンマに対して寝坊気味の息子はわりと落ち着いてる。朝食はピビンパプ。
軽めの昼食を持たせて下さい、との塾からのアドバイス通りキムパプ[海苔巻き]を包んだ。塾からのアドバイスが中々細かい。逆に糖分補給はマメにと言うことで、お菓子を色々と持って行くそうだ。塾からは先生やスタッフからはメッセージカードとキットカットのプレゼントがあったらしい。筆記用具は先を丸めた濃いめの鉛筆六本+鉛筆削り、消しゴムも多めに。時計はデジタルではなく針のもの。カイロ(緊張して手が冷たい時に温める用)等々。
朝から何度もチェックして、受験票もちゃんと持って行った。ウリハッキョの制服を着て笑顔で家を出発した。結果はどうであれ、この間頑張って来た息子の姿を見るだけで満足してる。
さてさて、早目に会場入りしたチョンヘ。どんな心境でいるのかは計り知れないけど、ベストを尽くして欲しい。そろそろ時間が迫って来た。頑張れ!
パート4・落ちることへの恐怖、脳疲労? 明日から頑張る
センター試験翌日。彼は、答え合わせのために塾へ。他家族四人は、滋賀同胞の新年会と成人式に参加するために滋賀ハッキョに向かいました。fbに投稿したせいなのか、皆さんに「チョンヘ頑張ってるね。応援してるよ」と温かい言葉をたくさんかけていただきました。同胞社会の温かさ。これに勝るものはありません。本当にありがたい。
センター試験は、塾で採点してみた結果まあまあの成績でのスタート。本番の一般入試が始まるのが二月一日から。残り二週間。本人も気合十分で塾にせっせと通っていました。
この二週間は徹底的に、受験する大学の過去問題を解くことに費やすのですが、丁度一週間を迎えたころ。表情がなく、真っ青な顔色で無言のまま立ち尽くしてるチョンヘ。語らずとも、もう足が動かず塾に行けない状態だということが一目でわかりました。理由を聞くと「過去問題を解いても解いても成績が上がらないし合格には程遠い。もう受かる気がしなくなってきた…」
き・き・危険な状態だっ! またもや直前のメンタル崩壊。
逃げ出したくなる気持ちは十分理解できるし、間違いなく脳疲労を起こしていることを直感。「よし! 息子よ! 今日は、塾は中止。勉強もなし! オンマと遊ぼう!」と誘いました。好きな映画を一本見て、ゴロゴロしてぺちゃくちゃおしゃべりして美味しいご飯食べて。一日終了。チョンへの様子を見て変だと感づいたアッパに事情を話すと「あいつはすごいよ。今まで頑張ってきた姿をみてきたけどもう十分や。大したもんや。落ちたら浪人したらええねん」と褒めていました。私たち夫婦は最初から無謀な挑戦だと思っていたので浪人してもOKと言うことで、あえて滑り止めの大学は選びませんでした。まさかそれもプレッシャーの一因か??
次の日も足が塾に向かないチョンヘ。二人で真剣に何時間も話し合いました。アッパもオンマもチョンヘの頑張りを十分認めていること、今までの一年を振り返りながら、今この時点で放棄していいのか? も。自分に襲ってくる「落ちることへの恐怖心」の事も。あーでもない、こーでもないと延々と話しました。
でもね。チョンヘ。受験が全てじゃないし落ちたってまた来年があるやん。とりあえずは今まで頑張ってきた集大成として最後までチャレンジするのが本当なんじゃないの?そうだよね。落ちたら自力でお金ためて浪人するわ。
そういうと、吹っ切れたようにさっさと塾へ向かいました。
ほーーっ。
塾から帰ってきたらケロッと、「脳疲労起こしてたんだろうね。遊んで脳を休ませたら元気でたわ。明日から頑張る」って、そういうことだったのぉ? オンマはね。息子の前で動揺してはいけないと常に冷静沈着を装ってたけど胸の中はもう潰れそうだったんだからねぇ
立ち直ったチョンヘは、無事一般入試の日を迎えたのでした。
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