朝鮮半島&同胞社会の主な動き(2019年5月中旬~6月下旬)
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2019年 5月 | |
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13 | 全国校長会議(4・25)の提起に基づき、学生数増加のための大阪府活動家の決起集会。東京(5・22)、神奈川(5・28)、神戸(6・13)。 |
17 | 国連駐在朝鮮常任代表の金星大使、朝鮮の貿易貨物船「ワイズ・オネスト」に対する強奪事件が発生したことと関連して、アントニオ・グテレス国連事務総長に書簡、二一日にはニューヨークの国連本部で緊急記者会見し、即時返還を求める。 |
17 | 日本政府、総連について「破壊活動防止法に基づく調査対象団体である」とした答弁書を閣議決定。朝鮮中央通信社は二四日、「敵対と偏見は日本の自滅と孤立を招くだけだ」と題する論評を、二六日には「労働新聞」が、「根深い総聯抹殺の下心の表れ」と題した論評を発表。 |
29~30 | 東京で、総連本部委員長会議。 |
2019年 6月 | |
2 | 朝鮮アジア太平洋平和委員会代弁人、安倍首相の「無条件での会談」発言を「厚かましい」と一蹴。 |
7 | 「朝鮮学校差別反対!高校無償化適用要求! 金曜行動12次訪問団」(主催・「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」)、文科省担当者らと会い、朝鮮学校に対する高校無償化制度からの除外、同胞に対する差別に抗議。 |
7 | 「朝鮮学校を支援する全国ネットワーク」、国際オリンピック委員会(IOC)委員九五人全員に、日本政府および東京都の朝鮮学校に対する差別問題に対する関心と懸念表明を求める電子メールを送付。*全文別稿 |
12 | 朝鮮外務省代弁人、6・12朝米共同声明発表一周年に際し談話を発表。 |
20~21 | 中国の習近平国家主席、金正恩委員長の招待により、国家訪問。 |
23 | 金正恩委員長にトランプ大統領から親書、「立派な内容が盛り込まれていると、満足の意」。これに先立ち一一日、トランプ大統領は、金正恩委員長からの「美しい手紙」を受け取ったと明かす。 |
24 | 東京で、総連中央委第24期第2回大会。 |
29 | 朝鮮大学校学舎小平移転60周年記念レセプション。 |
30 | 板門店で、朝米首脳の対面と会談。*資料参照 |
金正恩国務委員長がトランプ米大統領と板門店で歴史的な対面
「朝鮮中央通信」報道
【平壌7月1日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党委員長で朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長、朝鮮民主主義人民共和国武力最高司令官であるわが党と国家、武力の最高指導者金正恩同志が6月30日午後、アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領の提議によって板門店で歴史的な対面を行った。
敬愛する最高指導者は、トランプ大統領が6月29日から30日まで南朝鮮を訪問する機会に、非武装地帯で金正恩国務委員長と会いたいという意思を伝えてきたことを受諾し、板門店南側地域へ出向いてトランプ大統領と電撃的に対面した。
30日午後、全世界が注目して見守る中、わが党と国家、武力の最高指導者金正恩同志が板門閣を出てアメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領と板門店分離線の前で歴史的な対面を行った。
1953年の停戦協定以降、66年ぶりに朝米両国の最高首脳が分断の象徴であった板門店で互いに手を取り合って歴史的な握手をする驚くべき現実が広げられた。
敬愛する最高指導者は、トランプ大統領と120余日ぶりに再び会ったことについて懐かしくあいさつを交わし、大統領を案内して板門店のわが方(北側)の地域に歩みを移した。
敬愛する最高指導者とトランプ大統領が板門店のわが方地域の板門閣の前にまで来て再度手を取ることによって、米現職大統領が史上初めて軍事境界線を越えてわが領土を踏む歴史的な瞬間が記録された。
朝米両国の最高首脳は歓談しながら、会談場である板門店南側地域の「自由の家」へ向かった。
敬愛する最高指導者を文在寅大統領が「自由の家」の前で迎えた。
敬愛する最高指導者は、文在寅大統領と温かくあいさつを交わした。
続けて、朝米最高首脳の単独歓談と会談が行われた。
朝米両国の最高首脳は、朝鮮半島の緊張状態を緩和し、朝米両国間の忌まわしい関係にけりをつけて劇的に転換していくための方途的な問題と、それを解決するうえで歯止めとなる互いの憂慮事項と関心事的な問題について説明して全面的な理解と共感を表した。
朝米の最高首脳は、今後も連携を密にして朝鮮半島の非核化と朝米関係において新しい突破口を開くための生産的な対話を再開し、積極的に推し進めていくことで合意した。
敬愛する最高指導者は、トランプ大統領との立派な親交があったので、たった一日間に今日のような劇的な対面が実現したと述べ、今後も自身とトランプ大統領との立派な関係は他人が予想もできないよい結果を引き続き作り出すであろうし、ぶつかる難関と障害を克服する神秘な力として作用するであろうと語った。
会談には、わが方から朝鮮労働党中央委員会政治局委員で朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員である李容浩外相が、相手側からアメリカ合衆国のマイク・ポンペオ国務長官が陪席した。
朝米両国の最高首脳は、会談の結果に大きな満足の意を表した。
敬愛する最高指導者は会談後、トランプ大統領と別れのあいさつを交わした。
敬愛する最高指導者をトランプ大統領と文在寅大統領が板門店分離線にまで出て温かく見送った。
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敵対と偏見は日本の自滅と孤立を招くだけだ
朝鮮中央通信社の論評
【平壌5月24日発朝鮮中央通信】尊厳あるわが朝鮮の海外公民団体である総聯(朝鮮総聯)に対する日本の無謀な敵対行為が、朝鮮民族の対日決算意志を激昂させている。
先日、日本当局が閣議で総聯に言い掛かりをつけて「破壊活動防止法」による調査対象に規定し、今後、暴力主義的破壊活動をする可能性があるという決定を採択した。
日本当局が総聯を「反国家団体」に規定したのは、根深い反朝鮮敵視政策の集中的発現であると同時に、総聯をあくまでも弾圧、抹殺しようとする悪らつな下心をそのままさらけ出したものである。
総聯は結成以降の60余年間、総聯綱領に明記した通りに在日同胞の生活と権利と利益を擁護、保障し、日本人民との友好・親善のために一貫して活動してきた。
日本の内政には干渉することなしに国際法と日本法を順守して合法的な活動を展開してきたし、朝日両国人民間の相互理解と友好交流を促進してきた。
にもかかわらず、総聯が「拉致問題」と「不正輸出事件」「朝鮮に対する科学技術支援事業」に関与しているというのは事実をねつ造する途方もない詭弁である。
これは、朝鮮の海外公民団体である総聯を無鉄砲に敵視し、弾圧・抹殺の対象にして「暴力主義的活動」団体のように世論をつくり上げようとする悪意に満ちた妄動だと言わざるを得ない。
歴代に、日本の反動層は総聯を対朝鮮敵視策動の第一の標的とし、それに反対する謀略と弾圧蛮行を数多く働いてきた。
特に、わが朝鮮に対する敵視政策を国策とした安倍政権の反朝鮮・反総聯策動は日を追って悪らつになっている。
昨年2月、総聯中央会館に対する拳銃乱射事件に次いで税関当局が祖国を訪問して帰る神戸朝鮮高級学校の生徒らに働いたファッショ的暴挙などを通じて、子どもの純真な童心にまで刃物を振り回して在日同胞の生命安全を甚だしく脅かした。
今年3月も、「日本第1党」の右翼ごろが朝鮮学校の生徒らを対象に暴言を言い散らして乱暴を振るった一方、朝鮮学校に対する補助金支払いの中止を正当化して同胞子女の民族教育の権利を踏みにじっている。
特に驚愕させるのは、われわれとのいわゆる「対話」をうんぬんしている安倍政権がそれとは違って、国連制裁とは別途に独自的な制裁を実施しながら総聯と在日同胞の人権と生活権、企業権をはじめ、全ての民主主義的民族権利と国際法に公認されている合法的権利を奪おうと血眼になってのさばっている事実である。
全ての動きは、世界の注目を引いている朝鮮半島の情勢変化と平和気流にもかかわらず、サムライ後えいの反朝鮮・反総聯敵視的態度には何の変化もないことを示している。
在日同胞の民族的権利に対する侵害は即ち、わが朝鮮の自主権に対する侵害となる。
安倍一味は、日本という国で総聯がまさに、わが朝鮮の尊厳と自主権を代表するということを忘れてはならない。
無分別な敵対と偏見は、日本の自滅と孤立を招くだけである。
日本当局は、大勢の流れを直視して時代錯誤の反朝鮮・反総聯敵視政策を中止しなければならない。
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二面術策は通じない
朝鮮中央通信社の論評
【平壌6月17日発朝鮮中央通信】一方では対朝鮮協商方針を唱え、他方では制裁・圧迫騒動により狂奔する日本の二重的振る舞いが、国際社会の疑惑をかき立てている。
7日、日本の自民党は参議院選挙に関連する公約を発表しながら、「圧力を最大限に高める」「核・ミサイル開発の完全な放棄」「拉致被害者全員の即時一括帰国」など、われわれに対する悪意的で挑発的な内容を明記した。
これが、現首相の安倍が導く政権党の選挙公約ということを考慮する時、日本政府が追求する対朝鮮政策の本質を明白に知ることができる。
烏はいくら白く塗っても白鳥にはなれないように、対朝鮮敵対意識が骨髄に徹した日本の反動層の下心は変わらない。
朝鮮半島の情勢悪化を絶えずあおり立てて邪悪な行為を多く働いた日本は、地域情勢緩和の流れに介入する名分と資格さえ喪失して久しい。
にもかかわらず、「日本疎外」から脱してみようと「非核化費用の負担」だのというたわごとを言いながらやっきになったが、内外の指弾を受けて恥だけをかいた。
最近、政府の高位人物らがいわゆる対話についてあれこれ言いながら、あたかも対朝鮮政策が変更され、協商の姿勢が変わったかのように宣伝しているが、言行の不一致はむしろ、さらなる疑心を抱かせている。
現実が示しているように、無駄な制裁劇にやっきになって執着しているのも、国際舞台を奔走しながら圧迫の強化を哀願しているのも、地域で軍事的動きを前例なく強めているのもほかならぬ日本である。
日本政府の対朝鮮政策こそ表裏不同性、二面性の極みである。
二面術策は、通じない。
地域情勢の流れから完全に押し出された哀れな境遇で「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交をさらに進める」という自民党の選挙公約が果たして、履行可能なものか問わざるを得ない。
今からでも、政治外交の初歩的な倫理から再び学ぶ方がどうか。
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身の程を知れ
朝鮮中央通信社論評
【平壌7月6日発朝鮮中央通信】朝鮮半島と地域に和解と平和の機運が前例なく高まっている中でも、日本は対朝鮮制裁・圧迫の孤独な「曲調」をうんざりするほど吹いている。
去る6月28日、首相の安倍は大阪で行われた20カ国・地域(G20)サミットに参加した国々の元首を相手に対朝鮮「制裁決議」の完全な履行について出まかせにしゃべりながら、地域情勢緩和の流れにブレーキをかけてみようと奔走した。
ところが、世界をびっくりさせる朝米最高首脳の板門店対面が電撃的に行われて、結局、言った甲斐が全くなくなった安倍は国際的な笑いものになってしまった。
これについて、一寸の先も見通せない間抜けだと言うべきであろう。
朝鮮半島情勢が良好に発展するほど、日本の孤立がさらに深化しているのが現実である。
これは、大勢はものともせず対朝鮮敵視政策をしつこく固執してきた日本の愚かな振る舞いがもたらした当然な結果である。
こんにち、わが朝鮮を中心として活発に展開される首脳外交の場にあえて介入できず、他国の手を借りて名前だけを引き続き注入する島国の哀れな境遇は現実判断能力がなく、政治感覚も鈍い日本の無能さをさらに刻印させている。
「東京新聞」(7月2日付)は、周辺諸国の中で朝鮮との首脳外交を行われない国は日本だけだとし、安倍の外交がまた蚊帳の外に置かれたと慨嘆した。
実態がこうであるにもかかわらず、板門店で行われた歴史的な朝米首脳の対面直後、日本外相の河野が「制裁を維持する方針」という気抜けした言葉をまたもや並べ立てたのを見れば、失笑を禁じえない。
日本こそ、大勢も知らず、身の程も知らない政治小人である。
現情勢と地域構図の下で日本ができることは何もなく、地域平和の邪魔者が介入する場はどこにもない。
日本は、無駄な対朝鮮「制裁決議」の孤独な見張りという身の程を知って分相応に行動すべきであろう。56
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